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[013] 「マインドマップ」で準備するプレゼンテーション

プレゼンテーションで何を話すべきか、というアイデアを引き出す手法として「ブレイン・ストーミング」を、また、出てきた様々なアイデアをまとめる手法として「KJ法」を紹介してきました。

「ブレイン・ストーミング」

「KJ法」

さて、今回は「アイデアを引き出す」ことと、出てきた「アイデアをまとめる」ことを併せて出来る「マインドマップ」という手法を紹介していきます。

●マインドマップとは何か?

mindmap

そもそも、マインドマップとは何でしょうか?

図で示してみると、上にあるような記述法で、一言で言ってみれば、「思考を妨げずに発想を助ける図解技法」になります。

といっても、「???」という感じですよね。
マインドマップとは、イギリスのトニー・ブザン(Tony Buzan)氏によって1960年代に発案された「ノート記法」です。通常のノートの取り方と異なり、次のような特徴と利点が挙げられます。

・思考を妨げない書き方をするので、自由な発想を促し易い
・全体を俯瞰(ふかん)できるので、モレやダブりを把握しやすい

ここ数年、日本でも多くの人たちに紹介され、使われるようになってきています。

皆さんの周りでも聞かれたことがあるのでしょうか?

●マインドマップの基本ルール

さて、マインドマップを書くにはどうしていけば良いのでしょうか?「思考を妨げない」と書いているので、どのように書いても構わない、と思われるかもしれませんねぇ。

残念!

時系列に書いていく通常のメモの書き方とは違った、マインドマップに独自の記述ルールがあるんです。でも、ルールは簡単です。どんな人でも簡単にマインドマップを書くことができますよ。

マインドマップは下記のルールで書き進めていきます。

[1]無地の紙を使う
 最近はパソコンを使うマインドマップ・ツールも出てきていますが、発想の基本はまず手を動かすアナログなところにあるのではないでしょうか?

[2]横長にして使う
 A4、もしくはA3の紙を横にして書いていく感じです。

[3]中心から描く
 取り上げる議題やアイデアなどを「テーマ」として紙の中心に配置します。

[4]テーマをイメージで描く
 中心に配置したテーマをイメージ、つまりは絵などで描きます。

[5]1ブランチ1キーワードで書く
 中心のタイトルから放射状に線をのばします。この中心のテーマからのびる線をブランチと呼びます。
 この線(ブランチ)の上にテーマに関連するキーワードを連想し、一つ書きます。

[6]キーワードは単語で書く
 ブランチの上に書くキーワードは文章ではなく、単語で書いていきます。

[7]ブランチは木の幹のように描く
 テーマから出てくる線(ブランチ)は木の幹のように曲線で、最初は太く、徐々に細く書いてください

[8]キーワードは時計回りで書く
 次々とテーマから連想したキーワードを、右上から時計回りに書いてください。

[9]キーワードから連想するキーワードを書く
 キーワードがひと通り書き終わったら、キーワードから更に先へ線を放射状にのばします。
 延ばした線の上にキーワードから連想するキーワードを書いていきます。

[10]キーワードを関連付ける
 キーワードを書いていく中で、関連性をもったキーワードがあることに気が付くかと思います。
 その際には、矢印や記号を使ったり、線で囲むことで関連性を表します。

この中でも、
 ・中心から描く
 ・1ブランチ1キーワードで書く
 ・キーワードは単語で書く
の三つでも意識して書くだけでも、十分かと思います。

●プレゼンテーション準備におけるマインドマップの使い方

さて、ここからが本題です。

で、このマインドマップをいかにプレゼンテーション準備で使うのかですね。

・まずは、今回のプレゼンテーションで伝えるべきメッセージをテーマとして中心に書きます。

・次に、メッセージを伝えるにあたり必要な要素をキーワードとして列挙していきます。テーマから線をのばし、その先にキーワードを書いていきます。

例えば、プレゼンテーションの内容が競合会社とのコンペになる自社サービスの紹介であれば、自社サービスの特徴や他社と比較して優れている点などが挙げられます。

・そして、各キーワードから連想することを、更にキーワードから線をのばし、書いていきます。

例えば、先ほどのキーワード例として挙げた他社と比較して優れている点であれば、品質・価格・納期などが挙がってきます。

はいっ、ここまでが「アイデアを引き出す」段階です。

ブレインストーミングをしながら、マインドマップでノートをとりながら進めていくのも良い進め方ですね。

で、次が「アイデアをまとめる」段階です。

マインドマップでは、
・関連性を持つキーワード間で矢印や記号を書いたり、線で囲んでいきます。

このようにマインドマップを活用することで、プレゼンテーションで話すべき内容を引き出し、まとめていくことができます。

●これだけではないマインドマップの利点

プレゼンテーションで話す内容についてのアイデアを引き出し、そしてまとめるツールとして、マインドマップを紹介しました。

しかしながら、マインドマップを使ってプレゼンテーションの準備をする利点はそれだけではありません。

人前でプレゼンテーションを行う際には、何をどのように話していくのか、という全体の話の構成を考えているはずです。

でも、準備を行う段階では、いきなり細部から始めることが多いのではないでしょうか?

そうすると、せっかく時間をかけて準備しても、全体の構成と、細部がかみ合わない、「伝わらないプレゼン」になってしまいます。

マインドマップでは、テーマを中心におき、キーワードをその周囲に記述していきます。
そのため、常に全体を俯瞰しながら、準備を進めることができます。
このため、マインドマップを使うと、全体の構成を決め、後は細部を肉付けしていくというプロセスを踏めるため、全体的に筋の通った「伝わるプレゼン」を準備することが出来ます。